高齢者の転倒予防と体のケア法|安全に過ごすための整骨院サポート

高齢者が安全に毎日を過ごすための転倒予防と体のケア


くまもと整骨院 院長 柔道整復師の熊本です。
最近、私の趣味の多肉植物に新たなお気に入りが加わりました。それはハオルチアです。ハオルチアの中でも軟葉系と呼ばれる種類には、葉先に『窓』と呼ばれる透明な部分があり、ここから光を取り込むことで美しく輝くんです。その姿はまるで「生きた宝石」のようで、見ているだけで癒されます。特に私のお気に入りはブラックオブツーサという品種で、黒みがかった葉が光を受けるとなんとも言えない美しさを見せてくれます。

少し水切れでしわが寄ってます。いつもはもうちょっと綺麗なんですよ!(親ばか)

ハオルチアと呼ばれる多肉植物の写真

 

さて、今回は高齢者の皆様に向けて転倒予防と体のケアについてお話しします。加齢とともに筋力やバランス感覚が低下しやすくなり、転倒のリスクが高まります。転倒によるケガは、骨折や関節痛など生活の質を大きく損なう原因にもなりかねません。

この記事では、転倒しやすい原因やその対策、日常生活で実践できる運動やケア方法について詳しく解説します。ぜひ参考にして、毎日を安全に過ごしていただけたらと思います。

 

公園で運動をする高齢の男性と女性

 

1.高齢者が転倒しやすい原因とは?

高齢者が転倒しやすくなる主な原因には、以下のようなものがあります。

 

1-1. 筋力の低下

加齢によって筋肉量が減少し、特に下半身の筋力が低下すると、足元がふらつきやすくなります。

• 太ももやふくらはぎの筋肉が弱くなると、歩行時の踏ん張りが効かなくなります。
• 筋力の低下は、立ち上がる動作や段差を乗り越える際にも影響します。

 

1-2. バランス感覚の衰え

バランス感覚は加齢とともに低下しやすく、特に体幹の筋力が弱まることで姿勢の安定が難しくなります。

• バランスが崩れると、少しの段差や傾斜でも転倒しやすくなります。

 

1-3. 視力や聴力の低下

視力や聴力が低下すると、段差や障害物に気づきにくくなります。

• 視力の衰えによって、足元の変化や障害物を見落としやすくなります。
• 聴力の衰えで周囲の音や状況判断が遅れることもあります。

 

1-4. 病気や服薬の影響

• 関節痛や骨粗しょう症があると、動きが鈍くなり転倒しやすくなります。
• 薬の副作用(めまいやふらつき)も転倒の一因になります。

 

1-5. 環境要因

日常生活の中にも転倒のリスクは潜んでいます。

• カーペットのめくれやコード類に足を引っ掛ける
• 滑りやすい床や段差のある玄関

これらの原因が重なることで、転倒のリスクが高まります。

 

 

2.転倒を予防するための具体的な対策

高齢者の転倒を防ぐためには、筋力の維持や日常生活の工夫が重要です。

 

2-1. 日常生活での注意点

 

1. 室内環境を整える

・段差をなくす、または目立つようにマークをつける
・滑り止めマットを使用する
・手すりを階段やトイレに設置する

 

2. 適切な靴を履く

• 滑りにくい靴底の靴を選ぶ
• 足にフィットしたサイズの靴を履く

 

3. ゆっくりとした動作を心がける

• 立ち上がる時や階段を降りる時は焦らず、ゆっくりと動く
• 急な方向転換や動きは避ける

 

 

2-2. 筋力を維持するための運動

転倒予防には、日々の運動で筋力を維持・向上させることが欠かせません。特に以下の運動がおすすめです。

 

① かかと上げ運動(ふくらはぎの強化)

1. まっすぐ立った状態で、かかとをゆっくり上げ下げします。
2. 10回を1セットとして、1日3セット行いましょう。

 

② スクワット(太ももの強化)

1. 椅子の前に立ち、軽く膝を曲げて腰を下ろします。
2. 腰を下げたらゆっくり戻る動作を繰り返します。
3. 5~10回を目安に行います。

 

③ バランス運動(体幹の強化)

1. 片足をゆっくりと上げて、10秒キープします。
2. 足を交代し、左右2~3回ずつ行います。
3. 壁に手をついても構いません。

 

④ 足踏み運動(全身の筋力維持)

1. その場でゆっくり足踏みをします。
2. 1回10分程度を目安に続けましょう。

 

 

2-3. 柔軟性を高めるストレッチで転倒予防

筋力の維持と同時に、関節や筋肉の柔軟性を高めることも重要です。
柔軟性があると、バランスを崩しにくくなり、転倒のリスクが大幅に減少します。

以下は日常に取り入れやすいストレッチ方法です。

 

① 足首のストレッチ

1. 椅子に座った状態で、片方の足を前に伸ばします。
2. 足首をゆっくり上下に動かし、次に左右に回転させます。
3. 左右10回ずつを目安に行います。

ポイント:足首を柔らかくすることで、踏ん張る力が増し、つまずきにくくなります。

 

② 太ももの裏のストレッチ

1. 椅子に座り、片方の足を伸ばしてつま先を上に向けます。
2. 背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上半身を前に倒します。
3. 太ももの裏側が伸びているのを感じながら10秒キープします。左右交互に行いましょう。

ポイント:太ももの裏の柔軟性が高まると、スムーズな歩行が可能になります。

 

③ 股関節のストレッチ

1. 仰向けになり、片方の膝を両手で抱え込みます。
2. 膝を胸に引き寄せ、股関節周りをゆっくりと伸ばします。
3. 左右交互に10秒ずつ行います。

ポイント:股関節が柔らかいと、体のバランスが安定し、転倒防止に効果的です。

 

④ 肩と背中のストレッチ

1. 背筋を伸ばして立つか、椅子に座ります。
2. 両手を組んで前に伸ばし、背中を丸めながら腕を遠くに伸ばします。
3. そのまま10秒キープし、肩甲骨周りをしっかり伸ばします。

ポイント:肩や背中の柔軟性が高まると、歩行時の姿勢が良くなり、体の安定感が増します。

 

 

2-4. 生活に取り入れやすい転倒予防の習慣

転倒を防ぐためには、日常のちょっとした工夫が大切です。高齢者の方でも無理なく取り組める習慣を紹介します。

 

① 階段や段差は必ず手すりを使う

• 手すりを使うことで、足元が安定し転倒のリスクが大幅に軽減されます。

 

② こまめな水分補給を心がける

• 冬は乾燥しやすく、脱水症状からふらつくことがあります。こまめに水分を取り、血流を良くしましょう。

 

③ 姿勢を意識して歩く

• 背筋を伸ばし、目線を少し遠くに向けながら歩くことで、体のバランスを保ちやすくなります。

 

④ 定期的に立ち上がる習慣をつける

• 長時間座り続けると筋力が衰えやすくなります。1時間ごとに立ち上がり、軽く体を動かしましょう。

 

 

3.転倒予防に役立つ食事と生活習慣

筋力や骨の健康を保つためには、日々の食事が大切です。転倒予防に役立つ栄養素と生活習慣について紹介します。

 

3-1. 骨を強くする栄養素

 

1. カルシウム

• 骨を丈夫にするために欠かせない栄養素です。
• 含まれる食品:牛乳、ヨーグルト、小魚、青菜

 

2. ビタミンD

• カルシウムの吸収を助ける栄養素です。
• 含まれる食品:鮭、サバ、きのこ類

 

3. タンパク質

• 筋肉を作り、維持するために必要です。
• 含まれる食品:肉類、魚類、卵、大豆製品

 

 

3-2. バランスの良い食事を意識する

毎日の食事で栄養バランスを意識し、3食しっかり食べることが筋力維持や健康な体づくりにつながります。

 

 

 

4.くまもと整骨院での転倒予防サポート

くまもと整骨院では、転倒予防とケガの改善に向けたサポートを行っています。

 

4-1. 保険診療でのケガの処置

• 転倒による捻挫や打撲、筋肉の痛みに対して、保険診療を利用した適切な処置を行います。
• 手技療法や電気治療を組み合わせ、痛みの軽減と早期回復を目指します。

 

4-2. 体のバランス改善サポート

• バランス感覚の向上や筋力維持のために、体幹トレーニングやストレッチを指導します。
• 高齢者の方でも無理なく取り組めるメニューを提案します。

 

4-3. 日常生活のアドバイス

• 転倒しにくい動作や姿勢について指導し、日常生活での注意点もお伝えします。

 

 

5.まとめ:転倒を予防して安全に過ごしましょう

高齢者の転倒は、筋力の低下や環境要因が大きく影響します。しかし、日常生活の工夫や運動・ストレッチを取り入れることで、転倒のリスクを大幅に減らすことが可能です。

くまもと整骨院では、転倒によるケガの処置から予防ケアまでしっかりサポートしています。痛みや違和感がある場合は無理をせず、お気軽にご相談ください。

安全に毎日を過ごし、いつまでも元気に体を動かせるよう、一緒に取り組んでいきましょう!

 


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