関節が外れてしまったら?脱臼の基礎知識と整骨院での対応について解説します

脱臼

こんにちは!

取手市くまもと整骨院、柔道整復師の熊本です。

 

今回のテーマは『脱臼』です。

肩を押さえる木製の人形と赤い稲妻のイラスト

脱臼を簡単に言うと関節が外れた状態で、これをはめるのが僕たち柔道整復師の仕事の一つです。

 

脱臼の定義

関節を構成する骨同士の関節面が正しい位置関係を失っている状態

通常関節は正しい位置関係を失わないために、関節軟骨や靭帯、関節包などがありますが、 それらがあるのに脱臼するということは、それらの組織を破壊しているということになります。

特に関節包は関節を包む袋で靭帯は関節が変な方向に行かないように止めるためのストッパーです。

例外もありますが、多くの場合、関節包や靭帯を損傷しながら脱臼します。

関節内組織を破壊しながら脱臼するため、関節を元の位置に戻した後も不安定になりますので、しっかりと固定しておかなければなりません。

固定期間が短いと、治った後も関節が安定せず、軽い力で簡単に脱臼してしまうようになります。

これを『反復性脱臼』と言い、特に肩関節に多く見られます。

 

脱臼は大きく分けて 外傷性脱臼と病的脱臼に分けられます。

他にも生まれつきの先天性脱臼や 自分の意志で肩などの関節を外したりはめたりできる随意性脱臼などの分類があります。

 

外傷性脱臼

転倒やコンタクトスポーツなどで体に強い外力を受け、その力が関節に伝わり脱臼します。

脱臼を引き起こす力は主に槓桿作用(てこ)によるものです。

男女問わず様々な年齢の方に見られますが、高齢者や小児は青壮年に比べ骨が弱いため 骨折につながりやすいので、脱臼は特に青壮年に多く見られます。

男女比では骨が丈夫で、スポーツや肉体労働が多いことから男性の方が多いです。

特に脱臼が起こりやすい部位は 肩関節、肘関節、顎関節、肩鎖関節 などです。

脱臼を引き起こした場合は徒手整復、固定を行いますが、 骨折を伴った脱臼や固定が困難な場合などは病院で手術を行います。

整骨院で治療を行う場合は医師の同意が必要になります。

同意が無い場合でも応急処置を行うことは可能ですので、病院が休みの時等はご相談ください。

 

病的脱臼

何らかの原因で関節を構成する組織に異常が起こり少しの力で簡単に脱臼してしまったり、 関節自体が破壊されてしまったものなどを病的脱臼と分類します。

病的脱臼には、片麻痺患者の肩関節不全脱臼等の麻痺性脱臼、

急性化膿性股関節炎、股関節結核などの拡張性脱臼

関節リウマチによる破壊性脱臼があります。

 

おわりに

患部に強い痛みが出ていて骨折なのか脱臼なのか捻挫なのかわからない時でも それぞれに特徴的な所見がありますので、柔道整復師はレントゲンを撮らなくても判断することができます。

それでもレントゲンを撮る必要がある場合はお伝えいたしますので、急なお怪我の際はお早めにお電話などでご相談ください。


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